つやのよる/井上荒野


登場人物全員に好感持てず、読後感もすっきりせず・・・
c0008209_18301476.jpg

井上荒野には一時期ハマったのに、
直木賞受賞作「切羽へ」が甚だしく期待ハズレで
以降、個人的にはその感覚が続いていて残念だ。

艶という名前の、性的に奔放で美しい女性と関わった男たち。
その男たちそれぞれの妻、愛人、娘などが章ごとに語り手として登場する。
彼女たちのほとんどは艶を直接には知らないが、
初めてその名前を聞いた瞬間から
艶という女のことが意識の片隅にとりついたようになり、
本能的に警戒心や敵対心のようなものを抱くようになる。


いろんな人物の視点を通して語られる艶という女をはじめ
唯一、男性の語り手である艶の最期の夫・松生、
艶の最初の夫・太田とその愛人etc・・・
出てくる人物(主役も脇役も)&彼らが語る内容すべてに
理屈抜きにいや~な生理的嫌悪を感じた。
一時ハマった好きな作家だけに
単にこの作品と「相性が悪かった」であってほしいけど・・・


'10 7 ★★☆☆☆
[PR]

by gloria-x | 2010-07-20 12:13 | ブックレビュー