クララ・シューマン~愛の協奏曲~/GELIEBTE CLARA '08(独・仏・ハンガリー)

笑う映画じゃないのに、何度も思わず失笑・・・ごめんなさい

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19世紀を代表する天才作曲家、ロベルト・シューマンとヨハネス・ブラームス。
師弟関係の二人が生涯愛した女性は、シューマンの妻でピアニストのクララだった。
ブラームスの末裔である女性監督が
芸術家たちの秘められた三角関係を美しい旋律にのせて描く伝記映画。

シューマンもブラームスもクラシック作曲家として
名前も作品も知ってはいたが、まさかこんなドラマがあったとは・・・
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子沢山のシューマンが巡業生活に疲れ、生活費を稼ぐために
交響曲の作曲とオーケストラの指揮の仕事を請けるんだけど、
アル中で精神が弱く満足な仕事ができない。
そこで妻のクララが夫の代わりに指揮をする、というのも驚きなら

コンサートでシューマンとクララが
二人羽織状態で指揮するシーンには仰天!

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史実に基づいてるらしいし、観客は特に気にしてないようなので
当時のコンサートではそんなに珍しいことじゃなかったのかな?
でも、2人の指揮が息ぴったりじゃないので
(明らかにクララがシューマンをリードしている)
楽団員も演奏しにくそうだし、ビジュアル的にも変でしょー。

やがてアル中だけで収まらず、阿片中毒にもなるシューマン。

タリラリラ~ン♪ と踊りながら
ご陽気に練習場に入ってきて
いざ指揮台に立つと、一転
ムンクの叫びみたいなポーズで
幻聴に苦しみだす


真剣に観てるのに、何度も失笑ですよ。
思わずダーリンとシューマンのモノマネ合戦に・・・

自らも才能ある音楽家でありながら、夫を支えて家族を守るクララ。
シューマンが精神病院に入院すると
自分が巡業に出て稼ぐというのだ。あっぱれ!
ブラームスと心を通わせながらも
最後の一線は越えない古風で貞淑な妻なのに、
かもしだす雰囲気はすごく現代的。
クララの人物像はほんと文句のつけようがない描かれ方だ。

それに比べてブラームスはなんか影が薄かったなー。
シューマンが強烈すぎるから?(笑)

あと、前半はわりと時系列に沿って現実的に話が展開するのに
後半になって、急に幻想的なシーンが多発。
今までそんなつもりで鑑賞してなかったので、調子が狂うったら・・・
それならそうと最初から小出しにしてくれないと。


'10 7 WOWOW ★★★☆☆
監督・脚本:ヘルマ・サンダース=ブラームス
出演:マルティナ・ケデック、パスカル・グレゴリー、マリック・ジディ
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by gloria-x | 2010-07-17 15:28 | 映画レビュー