狼の死刑宣告/Death Sentence '07(米)

鬼気迫るケヴィン・ベーコンが時々イーストウッドに見えた・・・

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C・ブロンソン主演「狼よさらば」と同じ原作者。
司法や警察に頼らず、自らの手で自身や家族を守る一般市民が主人公のアクション映画。
こういうジャンルをヴィジランテ映画というらしい。

同じように理不尽な事件は日本でも珍しくないけど
いつも「目には目を。わたしなら捨て身で復讐したい」と思う。

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ニック・ヒュームは投資会社の副社長で良き家庭人。
高校アイスホッケー選手の長男の試合を観戦した帰途、
深夜のガソリンスタンドでギャングの襲撃に遭遇し、長男を殺害される。
それは強盗ではなく、ギャングが新入りメンバーに課した度胸試しだった。
加害者はすぐに逮捕されたが、裁判で有罪になる可能性は低いと知り
ニックは自らの手で復讐を果たす。
しかし、それがギャングとの戦争を招くことになる。


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こんなに鬼気迫るケヴィン・ベーコンは「告発」以来かも?
己の信念に従って正義を貫くというテーマだし、
痩せ型の筋張ったドライスキン系の顔が時々イーストウッドに見えた。

ごく普通のホワイトカラーの主人公が
ギャングとあそこまで対等以上にわたりあえるかー?
というのは置いといて、期待以上の作品だった。
オフィス街での逃走シーンなどムダなくスリリングな展開で見ごたえ満点。

ただ、最初に「家族も皆殺しだ」と宣戦布告された時、
パニックになって帰宅し、邸宅中の窓や扉をロック。
野球バットを抱えて寝ずの番するのはどう考えても変!
パトカーが見張ってくれてるとはいえ一台だし、
こういう場合、見張りの警官は殺されると相場が決まってる。

わたしなら即刻家族を一流ホテルに避難させるし、
夫から事情を聞いた時点で、わたしが妻なら
事件終結までホテル暮らしするけどなぁ。
アメリカ人って西部開拓時代から自分の家や家族は銃一丁で守る
という感覚が根強いから自然にあんな対応になるんだろうか?

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映画の冒頭、この家族のファミリービデオが流れるんだけど、
夫婦がまだ若くて子供達も幼い時代から始まり、
家族の歴史の何年もの記録で、本物みたいにリアル!

私の中のあなたグッドナイト・ムーンもそうだったけど
アメリカ映画はアルバムやビデオという小道具に手を抜かず、
完成度が高いのにいつも感心する。
それがお粗末だとすべて台無しだもんね。

'10 6 DVD ★★★★☆
監督:ジエームズ・ワン
出演:ケヴィン・ベーコン、ジョン・グッドマン
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by gloria-x | 2010-06-27 12:27 | 映画レビュー