サガン~悲しみよこんにちは~/SAGAN '08(仏)


「日本のサガンになる!」と心に誓った中学生のわたしが懐かしい・・・(-_-;

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サガンを初めて読んだのは12歳頃。
小説家か漫画家になりたかったわたしは強烈な影響を受け、
「18歳で作家デビューして日本のサガンになる!」と
壮大で身の程知らずな野望を抱いたものでした・・
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デビュー作「悲しみよこんにちは」の印税が日本円(当時)約364億円。
その印税で買ったのがミンク以上に高価な豹のコート(約1000万円)
他にも家、車、ギャンブル、麻薬etc・・・に浪費を重ねながら
口癖は「お金に興味はないの」
ああ、一度はこんなセリフ言ってみたい!

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シルヴィー・テステュー。アンニュイな表情がいい。
神経質そうに髪を撫で付ける癖、
前髪越しに上目使いで人を見つめたり、
猫背でせかせか歩いたり、実年齢より老けて見えるし
はっきり言ってエレガントじゃない仕草・挙動。
かなり研究したんだろうなぁ~。

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年齢不詳であまり「女」を感じさせないタイプという
サガンの人物像はわたしにはかなり意外だった!

作品や、たまに伝わってくるスキャンダルなどから
わたしが想像していたサガン像は、もっと女度の高い恋愛体質な人物


当時好きだった一条ゆかりの漫画のヒロインとか、
日本の女性作家なら森瑤子とか、わかりやす~い「女王様タイプ」
見た目ならむしろ、サガンと15年暮らした元モデルで「ELLE」編集長の
ペギー・ロッシュ(↓左)みたいな女性を漠然と思い描いてたのだ。
一人息子との関係が異常なほど淡白なのも意外だった。

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豹柄好きだったというサガン。
上の写真のコートも、このブラウスもよかった!

そこそこお嬢様で、たった18歳で巨万の富を得て、
小説を書くことしか興味がなけりゃ経済観念が皆無なのも当然。
それで浪費して破産状態になるのも納得だけど、
常に周囲に「取り巻き」なる人間が複数いて
家族でもないのに当然みたいにいっしょに暮らして豪遊して、
その経費はすべてサガン持ち・・・・この感覚がすっごく不思議!
桁外れなリッチになったら理解できるのかしらん?

才能にも富にも恵まれたけど、総合的に見るとそんなに幸せじゃなかったサガン。
成功から破滅に向かってずるずる滑り落ちたような印象だ。
しかも「やりたいことやって好きなように生きただけ」的な
開き直り感やパッションが本人になく、
気だるさとぼんやりした哀しみだけを感じるのがサガンらしいといえるのかも・・・


'10 6 WOWOW ★★★★☆
監督:ディアーヌ・キュリス
出演:シルヴィー・テステュー、ジャンヌ・バリバール、ピエール・バルマード
    リヨネル・アベランスキ
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by gloria-x | 2010-06-16 15:15 | 映画レビュー