プレシャス/Precious '09(米)

期待以上!観てよかった。
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16歳のプレシャスは悲惨で過酷な日々に生きていた。
実の父親にレイプされ続け、妊娠(しかも2人目!)
一人目の時は病院にも行かせてもらえず、
キッチンで出産して母親にボコボコにされる。
母親は助けてくれるどころか
「あたしの亭主の子供を産んだケダモノ」呼ばわり。
生まれた子はダウン症で、福祉手当は母親が横取り。
さらに「勉強する必要なんかない、生活保護受けてりゃいいんだ」
これが地獄じゃなくてなんだろうか?

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プレシャスを殴っただけでは興奮が治まらず、
階段の下からギャーギャー怒鳴りつける母親。
理不尽極まりない暴言を浴びせられ、
胸に渦巻く怒りや悲しみを言葉にすることもできず
途方にくれて立ち尽くすプレシャス。

毎日のように母親とバトルを繰り広げていた日々を思い出し、
プレシャスに感情移入・・・(T_T)


背景とキャラこそ違えど、母親との間に渦巻いていた
どす黒い空気はまさにあんな感じだったもの。

それにしても、母親って生き物は
親だからというだけで、娘を高圧的かつ一方的に支配して当然、
感情の赴くままに怒鳴りつけて当然と、
なぜなんの疑いもなく信じられるんでしょうかねー?


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母親役のモニーク。(たまにサミュエル・L・ジャクソンに見える)
怖い!素じゃないかと思うほど迫真の演技。
終盤、彼女が自身の心情を吐露するシーンは泣けた。

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やっぱり痩せなきゃ!

ガボレイ・シディベを見て理屈抜きに痛感!
濁音満載の名前も「名は体を現す」の見本みたい(日本人感覚で)
「ミザリー」のキャシー・ベイツ、「顔」の藤山直美なんか
メじゃない危機感を覚えましたね・・・

もしヒロインがスレンダーな体型のコだったら
この作品が伝えるメッセージや、観客の受け取り方も
まったく異質のものになっていたと思う。

プレシャスのあの体型は、彼女を閉じ込めている檻の実体化なのだ。
彼女が真の意味で解放されたとき、きっと痩せていくのだろう。



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ソーシャルワーカー役、マライア・キャリー。
スッピンのまっすぐなまなざしが印象的。
彼女がもらい泣きするシーンでわたしももらい泣き。
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フリースクールの教師役、ポーラ・パットン。
美人ですな~。
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看護師役、レニー・クラヴィッツ。
黒一点(紅一点の逆)、リアルな存在感がよかった♪

'10 4 28 劇場 ★★★★★
監督:リー・ダニエルズ
出演:ガボレイ・シディベ、モニーク、ポーラ・パットン
    マライア・キャリー、レニー・クラヴィッツ
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by gloria-x | 2010-04-30 13:39 | 映画レビュー