私のこと、好きだった?/林 真理子

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かつて人気アナウンサーだった美季子は42歳になり、
若い女子アナたちの管理職としてミズホテレビで働いている。
恋愛にも仕事にも全力投球してきた美季子だが、
最近は画面に出る仕事がめっきり減り、
自分を取り巻く環境が若い頃とは確実に変わっていることを実感していた。

ヒロインはTV局、大学時代からの親友(♂)は大手出版社勤務。
華やかな業界を舞台に女性心理や恋愛、
そこに渦巻く人間模様を描かせたら
林真理子の右に出る者はいないと思う。
デビュー作からずっと読み続けているけど、
多作ゆえか期待ハズレな作品もあるが、これは当たり!
やっぱりお金持ちのお嬢様とか、裕福な家庭の主婦よりも
バリバリ仕事している女性をヒロインにした作品のほうが
本領発揮という感じで読みごたえがある。

女子アナ嫌いのわたしの友人がこう言っていた。
「何がイヤって、女子アナになりたいと思うその心理がイヤ」
作中、同じようなセリフが出てきて思わず笑った。
「自分がうんと美人だってことを知ってる女じゃなきゃ
アナウンサーになろうなんて思わないわ」

ほんとですねー。
容姿だけじゃなく、一流大卒という学歴も必要だし、
女子アナっていいとこのお嬢さんが多いような気がするし・・・
わたしにすれば、女子アナになろうと屈託なく思えるような、
すくすく育った人格がうらやましいですなぁ。


'10 3 ★★★★☆
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by gloria-x | 2010-03-24 21:55 | ブックレビュー