アメリカン・ティーン/American Teen '07(米)

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ドキュメンタリーとわかって観てるのに、途中で
「あれ?ドキュメンタリータッチのフィクションだったっけ?」と錯覚。
実録モノと思えないほど展開がドラマ的だし、、
メインキャストのコたちが垢抜けて演技上手だから(演技じゃないんだけど)
特にハンナとミッチ、新人俳優といっても通るルックス&表現力。
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田舎の高校にフツーに
こんなルックスのコがいるなんて、
さすがアメリカ、腐っても鯛ですね。


リアルさとドラマ性のバランスが絶妙で、映像や音楽もセンスいいので
ドキュメンタリーということを忘れ、青春映画として楽しめる。
アメリカでも「演技なのでは?」という疑問の声も出たらしいが、
1年間ず~っとカメラが密着して撮影してたそうで、
どこを使ってどこをボツにするかわからないし、演技はムリでしょう。
日本のTVでいえば「大家族モノ」みたいな感覚ですかね。

白人、クリスチャン、共和党支持者がほとんどを占める
典型的なアメリカ中西部の町、インディアナ州ワルシャワ。
高校は町にひとつ、そしてそこは完全な階級社会。


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はぁ~アメリカで高校生でいるっちゅーのも大変なんですねー。
時を同じくして観た「ハイスクール・ミュージカル・ザ・ムービー」
明るくノー天気な世界観と似て非なる現実。
アメリカ人だからってみんながみんな陽気でハッピーな学園生活を
エンジョイしてるわけじゃないのがよくわかった。

主役ハンナは繊細で映画や芸術に関心が強く、
保守的な田舎町になじめない「変わり者」
「こんな町で9時~5時の会社員になんかなりたくない」と言い、
カリフォルニアの大学で映画製作を学びたいが、母親は
「あなたは特別ってわけじゃないのよ」と
絶対に親が子供に言っちゃならない言葉で反対する。

バスケ部のスター選手コーリンは父親から
「大学に行かせる余裕はない。行きたければ
バスケで奨学金を獲れ、ダメなら軍隊だ」とシビアな宣告をされる。
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女王として君臨する医者の娘メーガンは
高校生のくせにベンツの四駆乗り回してる派手なブロンド。
(美人という設定だけど馬面で既におばさん体型の予兆も・・・
しょせん井の中の蛙だから、広い世界で鼻をポキリと折られてほしい~
でもこういう女は一生勘違いで「女王様」として送るのよね、きっと)
しかしメーガンも親兄弟すべてが超難関の名門大学卒で、
死んでも合格しなければ、というプレッシャーを背負っている。

このメーガンが怖い!
「親友」と称する男友達が他の女子といいムードになると、
「弟を取られたようでムカつく」とか言って
その女子のトップレス画像をネット流出させるのだ!
さらに、みんなでそのコのケータイ留守電に
「ヤリマンのバカ女」とかメッセージ入れたり。
被害者のコのほうがよっぽどキレイなのに・・・
メーガンの腰巾着のコはいかにも性悪そうな顔だし、
女たちの陰謀の空気とかすっごいリアル。

オタクのジェイクは趣味もデートの失敗もすべて
絵に描いたような「オタク」だし、
登場人物のキャラとルックスが見事にフィットしている点も
ドキュメンタリーとは思えない不思議な感覚。


'10 3 WOWOW ★★★★★
監督:ナネット・バースタイン
出演:ハンナ・ベイリー、コーリン・クレメンズ、ジェイク・トゥッシー
    メーガン・クリズマティック、ミッチ・ラインハルト
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by gloria-x | 2010-03-17 13:26 | 映画レビュー