砂の器 '74(日本)

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子供の頃に観て強烈に記憶に残っていた映画。
両親共に洋画ファンで洋画ばかり観て育ったので
邦画+この完成度はかなりインパクト強かったようだ。

「砂の器」といえばまず目に浮かぶのが
ドラマチックな主題曲をバックにお遍路姿で放浪する親子だが、
個人的に印象深かったのは
日本で俗に言う「ズーズー弁」が話されるのが
東北以外には島根県出雲地方のみである、という事実。
それによって謎が解けていく展開には当時も興奮した。


何十年ぶりに再鑑賞してあらためて思った。
松本清張ってすごいわ!

全編憂鬱な表情を漂わせている加藤剛。
室内で作曲するときもサングラスかけて、今なら「こんな奴おらんやろ!」(笑)
丹波哲郎はまだ若くタフで、ベテラン刑事独特の勘と
粘り強い捜査力に人情味も持ち合わせたいい役。
彼とコンビを組むのが、若さと情熱で突っ走る顔ツヤピカの森田健作。
それぞれ熱演でグイグイ引き込まれた。

しかし、回想シーンのみの出演なのに
最も鮮烈な印象を残すのが緒形拳。
この人の存在感は別格だ。

ひとつ残念だったのは
加藤剛のピアノを弾く手。


ぽっちゃりして指も丸っこくて
加藤剛の顔と役柄にまったくそぐわない!
ご本人じゃなくボディダブルだろうけど、
あの役には断然骨ばって指が長い手じゃないと!

'10 1 WOWOW ★★★★★
監督:野村芳太郎
出演:加藤剛、丹波哲郎、森田健作、緒形拳、島田陽子
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by gloria-x | 2010-01-06 18:47 | 映画レビュー