ヒーローネバーダイ/真心英雄 '98(香港)

c0008209_23415381.jpg
ジョニー・トーは完全にアホですな
(もちろん最大級の褒め言葉として)


こんな傑作を今まで見逃していたなんて!
愛すべき香港珍品ノワールだ。

クサいけどクセになる、
ジョニー・トーのスタイルに
またまたどっぷりハマりました。


香港黒社会で対立する二大組織。
各ボスの右腕である凄腕殺し屋に扮するのが
レオン・ライとラウ・チンワン。
2人は宿敵であり、実はお互いをリスペクトしている関係。

冒頭、タイの占い師みたいなのを訪ねるシーンから
激しいカーチェイスありの銃撃戦まで、
わけわからん間に話が展開するし、画質があまりよくないので
ちょっと退屈で眠くなるが、
酒場の対決シーンでハッと目が覚める。
レオン・ライとラウ・チンワンがコインを投げて
相手のグラスに命中させて割るという対決。

これがまるでコント!

呆れて失笑しているうちに、すっかり監督の術中にハマり、
どんどんおもしろさが加速して、あとはラストまでどっぷり・・・

とにかくすべてが
これでもかというほどクサくあざとい!
そしてそれがなんともいえない快感♪


ラウ・チンワンの真面目なのか笑いの範疇なのか
判断に苦しむルックス&ファッション。
あの顔でテンガロンハットにカウボーイブーツって・・・

2大組織のボスの絵に描いたような暴君&卑劣っぷり。
(外見も似ていて見分けがつかない)

ラウ・チンワンの恋人(小川菜摘似)の捨て身演技。

両足を失ったラウ・チンワンの驚愕のリハビリ法。
そしてハンドメイドの台車!

ボス暗殺のためビル屋上から狙撃するもまさかの失敗。
そして、瀕死で再挑戦するラウ・チンワンの頬に止まるハエ。

ラウ・チンワンのことばかり書いてるけど、
とにかく彼に目がくぎづけになるんだから仕方ない。
ルックス的にはNG中のNGなタイプだけど、
なぜか見ているうちに愛着がわいてくるから不思議だ。

なんと!死体になってからの
意表をつく活躍にも爆笑


コントとか爆笑とかばかり書いて叱られそうだけど、
監督はたぶん真剣にやってるはず。
でも、あまりにクサすぎて嬉しくなって笑っちゃうのだ。

レオン・ライはいつもながらクールで涼しげで◎!
酒場のマスターと挿入歌「スキヤキ」もいい味出してる。

ジョニー・トー作品はいつも女が邪魔な印象だけど、
これは小川菜摘似の姐さん大奮闘で許せる。
(レオン・ライの恋人役はちょっと鼻につくけど)

いやいや、大満足でした。

'09 11 DVD ★★★★★
監督:ジョニー・トー
出演:レオン・ライ、ラウ・チンワン
[PR]

by gloria-x | 2009-11-27 23:42 | 映画レビュー