魔女の盟約/大沢在昌

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魔女の笑窪の続編。

地獄島から脱出した水原は身を隠していた韓国・釜山で
中国人の女性捜査官・白理(バイ・リ)と知り合う。
日本、韓国、中国の裏社会を支配しようとする
巨大な陰謀に利用されたことを知った水原は
白理と共に日本に戻って真実を暴く戦いを始める。

大沢在昌はキャラ作りがうまい!

主人公水原は言うまでもないが、
中国人捜査官の白理も、頭がよく真摯だが融通のきかない性格が
片言の日本語セリフのニュアンスによく表現されていて、
最初はウザいながらも憎めなくなってくる。

わたしのお気に入りは
元警察官で、ゲイの探偵・星川。
彼が再登場したときは嬉しくてテンションが上がった。

元・暴力団の女組長で、今は仏門に入った浄景尼もいい!
「その口のききようはなんや。鼻垂れ小僧がっ!」など、
京都・鞍馬の料理屋でヤクザ者を一喝する啖呵の数々が最高。

他にも、水原の運転手・木崎、警視庁公安部の刑事・湯浅、
「ウエストコースト興産」社長の息子・タカシなども
シリーズ物になった時に変化&成長の可能性大で
いろんな意味で楽しみなキャラである。

前作と違って1年間の長期連載だったので仕方ないが、
地獄島をめぐる勢力図や、日本の暴力団組織と
韓国・中国の裏社会との相関図などの説明が繰り返し出てきて
どうしてもそこで停滞するのと、話が壮大になりすぎて
一気読みといかなかったのは残念。


'09 9 ★★★★☆
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by gloria-x | 2009-09-09 14:25 | ブックレビュー