譜めくりの女/LA TOURNEUSE DE PAGES '06(仏)

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怖い!そして好き!
アメリカ映画なら「2時間サスペンス」になっていただろう題材を、
抑制のきいたタッチと美しい映像で品のいい復讐劇に仕上げている。
85分とムダなくタイトにまとめたところもいい。

ピアニストを目指す少女メラニーは、実技試験中、
審査員である人気ピアニスト、アリアーヌの
無神経な態度に動揺してミスを犯し、自らピアニストの夢を絶つ。
やがて、成長したメラニーはある弁護士事務所に実習生として入所。
真面目な仕事ぶりで弁護士の信頼を得て、
休暇には彼の子守の仕事まで買って出る。
なぜなら、弁護士の妻はピアニストのアリアーヌ。
メラニーは長い年月をかけて緻密に計画した
「復讐」を静かに開始するのだった。


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メラニーの復讐はじわ~っと後から効いてくるタイプ。
流血も色仕掛けもトリックもないし、
アリアーヌには復讐されたことすら気づかせずに
最大で致命的なダメージを与えるのだ!

ただ、個人的にしっくりこなかったことがある。
恋愛大国フランスって、男性と結婚しているストレートの中年女性が
ある日急に同性に惹かれて心を乱すことが別にフツーなのか?
まあ、ここで弁護士夫や息子を誘惑したりとなると、
単なるB級サスペンスになっちゃうんですけど
わたし自身、同性にフラ~っとなる感覚が皆無なのでちょっと気になった。

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メラニー役のデボラ・フランソワ、常にひっそりとした微笑をたたえ、
静かで凛としたたたずまいからあふれ出る若々しい色気がよい。
子役のメラニーも賢そうで強い意志を秘めた表情がよかった。
子役⇒成長後の変化も違和感ゼロで◎!
つぐないとは大違い(笑)


'09 9 WOWOW ★★★★☆
監督・脚本:ドゥニ・デルクール
出演:カトリーヌ・フロ、デボラ・フランソワ、パスカル・グレゴリー
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by gloria-x | 2009-09-07 21:09 | 映画レビュー