真夜中の語学レッスン

真夜中、わたしはベッドの中で
ダーリンから語学のレッスンを受けている。
(色っぽい類のものではありません。念のため・・・)

ダーリンは寝言で外国語らしきものをペラペラ喋るのである。
彼はバイリンガルでもなんでもないので、
あくまでも「外国語らしきもの」だが、その日によって
フランス語風、中国語風、ドイツ語風、韓国語風とバラエティに富み、
タモリの4ヶ国語麻雀にも引けを取らないほど「それらしい」のだ。

起きている時よりはるかに能弁で、
はっきりとした発音で長いセンテンスを喋るので、
最初の頃は寝たフリの演技かと思ったほど。

あまりにもおもしろいので、
つい「へえ~」「ふ~ん、それで?」など先を促してしまう。
すると、彼はさらにペラペラと喋り、
わたしもそれに合いの手を入れ、会話はどんどん続くことになる。

彼の発した単語をわたしが適当にオウム返しすると、
正確に発音できるまで何度もやり直しさせられる。
ちゃんと発音できると「よしよし」と頭を撫でてくれる。
ほんとに外国人とコミュニケーションしているような感じ。

単にそれっぽい発音でデタラメに喋っているのではなく、
一定の文法や規則性があることも最近わかってきた。

「〇〇ってなに?」と質問すると、
ジェスチャーを交えて丁寧にその単語の説明をしてくれるのだが、
(もちろんその言語で)
別の日にその単語について質問すると同じ答えが返ってくる。
なので、彼の頭の中にはその「言語」が存在するのだとしか思えない。

翌朝、ダーリンにそのことを報告しても一切記憶がなく、
逆にわたしの作り話だろうと笑う。

一度、ICレコーダーで録音しようとしたが
暗闇の中、彼を起こさないように相手しながら
手探りで操作するのが難しく失敗・・・

寝言にあいづちを打つと、夢から醒めなくなるから危険らしいが、
楽しくてやめられないわたし。
でも、途中でふと怖くなることも・・・
誰か別の人格がダーリンに憑依しているのか?
それとも前世の記憶が彼に喋らせているのか?


機会があれば、言語学者とかに彼の寝言を聞いてもらいたいほどである。
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by gloria-x | 2009-07-08 22:18 | 夫婦の日常・おでかけ