ナイロビの蜂/THE CONSTANT GARDENER '05(英)

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この映画でアカデミー賞助演女優賞を獲ったレイチェル・ワイズが演じるのは
アフリカの医療救済に身を捧げる活動家。

「運動」や「活動」に身を投じている女性というと、なんとなく
美容やファッションに無頓着で女を捨てたイメージがあるが、
ヒロインのテッサは美人でセクシー。
そして、自分でもそれを十分承知して自覚的に活用している。
そこがこの映画の残念なポイントだ。
(もちろんヒロインがダサいブスじゃ映画にならないけどさー)

アフリカの貧しい村の人々と接する時や、
パーティーで政治家のお偉いさんたちに挑戦的な会話を仕掛ける時、
彼女から感じるのは「活動家としての自信」よりも、
まず「女としての自信」ありきに見えるのである。

外交官のレイフ・ファインズとの出会いからしてそうだし、
ナイロビ赴任が決まった彼に逆プロポーズするのもそう。
(彼と結婚したいというより、活動のためにアフリカに行きたいのが
見え見えなのはどうなんだか?)
また、製薬会社と官僚の癒着を暴く証拠を手に入れるために
「女を使う」のが最たるもの!
(キャラに合っていて必然性があれば、別に女を使うのはいいと思うけど)
テッサ本人は「あえて絶対やりたくないことをやった」とか言い訳してるけど
それが効果的だということはちゃんとわかってたのよねー。すげー。

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テッサのキャラクターが元々そういう設定なのだとしたら
レイチェル・ワイズは見事に演じていたわけだが、
もしテッサ役をケイト・ウィンスレットが演じたら、
自分の「女性性」に無自覚で、
人間的にもっと深みのあるヒロイン像ができただろうなと、ふと思った。


自分を犠牲にして貧困救済に身を捧げたり、
何かを変えようと国や権力と戦う。
頭では尊敬するけど、正直言って心情ではまったく共感できない(-_-;
そういう人は同志以外と恋愛や結婚はしないほうがいいと思う。
自分は好きでやってるからいいけど、相手を巻き込むと悲劇だ。
レイフ・ファインズを見てつくづくそう思った。

'09 4 17 WOWOW ★★★★☆
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ
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by gloria-x | 2009-04-19 15:18 | 映画レビュー