チェンジリング/CHANGELING '08(米)
行方不明になった子供が5ケ月後に発見されるが、まったくの別人だった。
産みの母親が「わたしの息子じゃない」と繰り返し主張するのを、
警察や医者が揃って強引にねじ伏せる。
まず一目見るなり「人違いよ」と否定しているのに、
「あなたは動揺してるんですよ、記憶の中の息子さんと違うから」
「身長が7cmも低い」と言えば「過酷な環境で背骨が縮んだ。よくあること」
「割礼されている」と言えば「行方不明の間に誰かにされたんでしょう」
「ほんとにアメリカの話?どこかの独裁国みたい」とびっくりの連続。
この話をどう引っ張って着地させるの?と心配になったが、
さすがイーストウッドである。
当時のL.A警察の呆れるような陰謀をダーッと見せきっておいてから、
一転、思いもよらないサスペンスフルな展開を用意。
(こっちメインでもう一本映画できそう)
ラストまで緊張感をキープしたまま、ちゃんとカタルシスのある結末に導く手腕は見事。
当時の女性って肌負担大きかったのではなかろうか・・・
アンジーってグラマラスな印象があるけど意外に細く筋っぽいのねー。
驚いたのが手!年齢をごまかせないというけど、実年齢より老けすぎでは?
正直言ってこの役、アンジーじゃなくても全然OKって気がする。
ケイト・ウインスレットでもジュリアン・ムーアでも
同じレベルの作品に仕上がったようにわたしは思うんだけど・・・・
マルコヴィッチは今回引きの演技。でも、存在感は十分。
主人公を陥れる警部(ジェフリー・ドノヴァン)、
生理的になんともいえず気持ち悪~い感じ(オードリー春日似)。
殺人犯(ジェイソン・バトラー・ハーナー)はちょっと三浦和義を思い出した。
個人的には刑事(マイケル・ケリー)とカナダ少年のサブストーリーが心に沁みた。
'09 2 25 劇場 ★★★★★
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ
by gloria-x | 2009-02-26 11:28 | 映画レビュー