レボリューショナリー・ロード 燃えつきるまで/Revolutionary Road'08(米・英)

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1950年代、郊外の閑静な住宅街レボリューショナリー・ロードに住む若い夫婦が主人公。
周囲から「理想的なカップル」と言われ、本人たちも「自分たちは特別」と思っている夫婦が
理想と現実のギャップで崩壊していくまでを緊張感あふれる濃密なタッチで描いている。

冒頭から張り詰めた不穏な空気が漂い、
全編ほとんどデカプーとケイトが口論しっぱなし、
しかも不毛な言い合いなので正直かなりしんどい。
その内容はさておき、結婚経験のある大人なら
夫婦の口論がエスカレートしていくプロセスや、
言い争いの果てのとてつもない疲労感などは覚えがあるだろう。

とはいえ、わたしは妻エイプリルにはほとんど感情移入できず、
ラストまで夫フランクに共感していた。
(こういうケースが多いのだが、わたしって男性的なのかも?)

2人がしあわせそうにイチャついてるシーンにも
根底に不幸の予兆みたいなものが見え隠れしていて、
「〇〇しちゃうんじゃないの?」「まさかと思うけど〇〇するとか?」
などという予想がことごとく当たって悲劇へまっしぐら。

入り込める人とドン引きになる人、極端に分かれる映画だと思うが、
脚本・演出が緻密で2人の演技がしっかりしているので
わたしはラストまで気が散ることなく引き込まれて見届けてしまった。

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このデカプーの顔、好き♪彼は頭の形がとてもキレイだ。
ボクちゃん要素を残しつつ大人の男という、いい俳優に成長したと思う。
ケイトも好きな女優。リアリティのある演技と
薄っぺらじゃない(体型も)存在感がいい。
「タイタニック」の時はどう見てもムリのあるカップルだったけど
本作ではしっくり馴染んでいる。
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エイプリルはただ抑圧されていただけなのか?
それとも精神的にちょっとアブなかったのか?
どっちにしろこんな妻と生活するのはしんどいだろう。
子供2人の存在感があまりに希薄なのも気になった。
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キャシー・ベイツ演じる不動産業者の息子で、精神を病んでいる男。
すごい存在感というか、彼が画面に出ている間、とにかく怖い!
(「ノーカントリー」のハビエルに匹敵する感じ)

1950年代のオフィスのインテリアとかファッションがいい感じ。
デカプーもケイトもこの時代の空気がよく似合う。
みんなオフィスでも家庭でもタバコ吸いまくりだし、
ランチタイムに当たり前みたいにマティーニ飲むとか隔世の感あり!

'09 1 28 劇場 ★★★★☆
監督:サム・メンデス
出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット
    キャシー・ベイツ、マイケル・シャノン
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by gloria-x | 2009-01-29 11:29 | 映画レビュー