イースタン・プロミス/EASTERN PROMISES '07(英・米・加)

c0008209_18255265.jpgヴィゴ・モーテンセンかっこよすぎ!
「抱かれたい男」'09年度暫定1位である。

彼の映画は何本か観たが、男としてわたしの琴線に触れたのは初めて。
顔の造作はあまり好きじゃないが、
色素が薄いせいか印象も薄かったあの顔立ちがナイフのように研ぎ澄まされた酷薄さと凄みをたたえてめちゃセクシー!
アカデミー賞主演男優賞ノミネートに納得だ。

監督はあまり好きじゃないクローネンバーグ、
共演もどっちかといえば嫌いなナオミ・ワッツとヴァンサン・カッセル。
それなのに、マイナスが重なってプラスに転じたのか?不思議なほど惹き込まれ、
見終わった後まで深い余韻を残す作品だった。

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ロシアン・マフィアのボスの息子の運転手兼パシリをしながら、
組織の正式メンバーになる機会をうかがうニコライ。
全身タトゥーとサウナでの全裸バトルシーンは必見だが、
くわえタバコで死体の処理をする淡々とした表情とか、
娼婦にかける優しい言葉、惚れた女に正体を明かせない苦悩など
こんなに複雑な演技ができる俳優だったなんて、と見惚れっぱなし。
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ボスの息子キリル役のヴァンサン・カッセル。
品がないというか目元が間が抜けててなんかイヤ。
酒浸りで人間的にもボスの座を継ぐ器じゃないダメ息子である。
隠れゲイのキリルは密かにニコライに思いを寄せているくせに、
ニコライに「ゲイじゃない証拠を見せろ、俺の前で女とヤれ!」と無茶ブリ。
娼婦を抱くニコライを見るキリルの心中たるや・・・倒錯的な男である。

マフィア物は国を問わず好きなジャンルだが、
ロシアン・マフィアを主役にした映画を観るのは初めて。
ロンドンの陰鬱な風景とロシア系民族の哀愁がいい塩梅に溶けあって
思いがけず深い印象を残す作品だった。

'09 1 DVD ★★★★★
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル
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by gloria-x | 2009-01-14 18:27 | 映画レビュー