母親という魔女

わたしは母という魔女にず~っと呪いをかけられてきた。

「可愛げがない」「ひねくれてる」「子供らしくない」
本、映画、音楽や男性の好みについては
「変わってる」とバッサリ一刀両断。
物心ついた頃から事あるごとに傷つけられてきたが、

思春期の頃には
「モテるタイプじゃないわね」と、とどめを刺された。


母の呪文によって、長い間、
自分は醜く誰からも愛されないと思い込まされてきたし、
母の価値観や判断基準にも洗脳されてきた。

今となっては割り切って考えられるようになった。
母とわたしは体質も趣味・嗜好もかけ離れたタイプであり、
はっきり言って相性が悪いだけだと。

母も高齢になった最近は、親孝行のつもりで
できるだけ友好的な関係でいようと努めているけれど、
ちょっと油断すると魔女はすぐ毒剣でわたしを刺す。
母といっしょに過ごすのは数時間が限界だな。

先日、実家に行った際、母が
真ん中の妹が暮らすN.Yに一緒に行かないかと提案してきた。

「えっ?お母さんと2人で?イヤ~!」とわたし。
条件反射のように出た本音である。

「イヤってなんで?」
「なんでって・・・すっごいストレスたまりそう」
言わずもがなのことを、と思いつつ答えると
母は心底意外そうだった。

はあ~まったくわかってないんだなぁ

母のことを天敵と感じて育ってきたから、
大人になってまた同じようなしんどい関係を繰り返すのはごめんだと思い、
わたしは10歳の時に子供を産むのはやめようと決心したのだ。

今は、相性の合わない娘を持った母の
「こんなはずじゃなかった」的な
イライラなんかも少しは想像できるし、

当時の母の年齢を超える頃になって、
やっと少しずつ呪いも解けてきたように思う。

ダーリンという王子様が助けにきてくれたからかもしれないけど・・・

もしできるなら、子供の頃のわたしに会いに行って
「あなたは大丈夫」と言ってあげたい。
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by gloria-x | 2008-12-13 22:38 | 出来事・世間・雑感