ブーリン家の姉妹/The Other Boleyn Girl '08(英・米)

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見ごたえあった~!なんといっても主演女優2人が素晴らしい。
脇役陣も「これ誰だっけ?」なんてことなく(歴史モノにはよくある)
きっちり造られたキャラクターを手堅くわかりやすく演じていて◎。
映像も美しいし、変に凝った演出をせず、
時系列に沿ってサクサク進行するのもいい。
こういう歴史モノで過去と現在を交錯させたり、
現実なのか登場人物の幻想なのかわかりにくい描き方をされると
ただでさえ忙しい頭の中がパンクしそうになるからねー。

アン・ブーリンの物語は小学生頃TVの洋画劇場で観た
「1000日のアン」という映画が強烈に印象に残っている。
(アン・ブーリン=ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、ヘンリー8世=リチャード・バートン)
ヘンリー8世がカトリック教会と縁を切り、法律を変えて
王妃を離婚するという暴挙に出てまで
手に入れたアン・ブーリンにもすぐに飽き、
今度はアンに無茶苦茶な罪を着せて断頭台に送る・・・・

史実に基づいたとはいえ子供心にも「そんな無茶な」と呆れたし、
アンとの不倫の濡れ衣を着せられた若い音楽教師が
頭を万力で締め付けられる拷問シーンや、茶番劇の裁判シーン、
アンが断頭台の露と消えた後、後にエリザベス一世になる
幼い娘がお城の庭をヨチヨチ歩いているシーンを鮮明に覚えている。
アンが王妃として君臨してから斬首されるまでが
きっちり1000日だったというのも印象深い。

物語としてはとても興味深いのだが、
映画はそれほど完成度高い作品ではなかったような気がする。
その同じ話を〇十年ぶりにこの作品で観ることができてよかった。

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↑中国服風の姉妹お揃いのガウン(?)が可愛い!
わたしの好みはスカーレット着用のブルーをアクセントにした方。


ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソン、
役柄が逆でも成立した気もするが、今回はスカーレットが儲け役だと思う。
金髪、うるんだ瞳と半開きの唇、ラファエル前派の絵画みたいに
ほわ~んとやわらかなトーンが心優しく控えめなメアリーにぴったり。
片やナタリーはダークな髪と瞳、肉の薄いすっきり引き締まった顔が
勝気で頭の切れるアンにぴったり。
どっちの顔になりたいかと言うとわたしはナタリーのすっきり顔。
でも、男好きするのは断然スカーレットなんでしょうね。
わたしは昔から自分のぽってり唇がコンプレックスなのだけど、
スカーレットの堂々とエロい唇を見てると、これも悪くないかーと思える。
(比べ物にはなりませんけど)

ヘンリー8世を演じたエリック・バナは「ミュンヘン」
「なんかうっとうしい顔した男だなー」と気に入らなかった。
映画の内容&役柄のせいかと思ったけど
「ラッキー・ユー」でも作品は軽妙なタッチなのに辛気臭くて浮いていた。
今回も印象は変わらず。見ていて気持ちいい顔じゃない。

クリスティン・スコット・トーマスは好きな女優の一人。
体型・体質的に自分とは真逆なタイプだけど、なんかいつも好きだわー。

政略結婚が常識の時代とはいえ、
家族全員で会議みたいに娘を使って王に取り入る作戦を立てたり、
首尾よく王と夜を共にしたと思ったら、朝起きぬけに呼ばれて
「で、昨夜は王とやったのか?」「一回以上?」「王は満足してたか?」
なんて生々しく根掘り葉掘り聞かれたりすごすぎ・・・

いやはや、こんな時代に生まれなくてほんとによかったわ。

'08 10 29 劇場 ★★★★★
監督:ジャスティン・チャドウィック
出演:ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン
    エリック・バナ、クリスティン・スコット・トーマス
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by gloria-x | 2008-10-29 21:16 | 映画レビュー